“保育部会をみなさんの安心できる居場所に”

 

保育部長 老野生一義(認定こども園 能生保育園・糸魚川市)

 

当部会は“保育を語り合うことをとおして保育の質を高める”ことを主たる目的とする。いわゆる「新潟モデル」のデザインづくりをとの話もあるが、当面それはねらいとはせず、あくまでも保育の対話を大事にしようという方向性を部員皆で確認し進めている。毎回、時事の保育課題や自分の保育上の悩みなど、参加者同士で本日話し合うテーマを設定し、自らの思いや考えを語り、相手の話を聞き、自分の保育を見つめ直し、自園に帰って生かす。そしてその結果をまた部会で語る。これが私の理想とする対話サイクルであり、これを繰り返すことによって、自ずと保育の質が向上していくのではないかと思うのである。

 

部員のみなさんが対話の場に慣れ、自分の思いや考えを自由に表現していいんだと、保育での喜怒哀楽を安心して語り、聞いてもらえる場があるんだと認識していただけているのか。さらに言えば、本音で対話できる場が開かれていることに小さな幸せを感じていただけたら嬉しく思う。しかし毎回、参加したみなさんの熱心な本音トークの空気にいつの間にか自分も引き込まれ、気がつけば時間切れ!となり、続きは夜会でとなったこともしばしば(笑)。でも、それがとても楽しい時間だった。

保育部会はまだまだ駆け出したばかり。しかし参加した者同士で保育を語り合いながら、前を向いて歩もうとする部会でありたいと願う。会員のみなさん、私たちといっしょに対話をしませんか。“保育部会をみなさんの安心できる居場所に”。